(研修会報告)
テーマ 『通所系事業所スタッフと介護支援専門員の連携』
日時 平成15年11月18日(火) 13:30〜16:30
場所 広島国際会議場「ヒマワリ」
参加人数 通所系事業所スタッフ約90名、(居宅)介護支援専門員約140名
研修内容 1.事例発表
事例1
「デイサービス(パワーリハビリ)によりADLが向上し、
自立した在宅生活にむけ意欲が出てきている事例」
発表者: 広島医療生協居宅介護支援事業所  江木 和子
あすか通所介護事業所まやるちょーく  平野 こずえ
  事例2 「在宅での自立支援を目指して
〜運動失調のある若い利用者のリハビリ意欲を理解と連携で支えてきた事例」
発表者: 安芸地区医師会居宅支援事業所  土屋 泰子
瀬野白川病院デイケア  大久保 明子
2.グループワーク
「通所系事業所スタッフと介護支援専門員の連携」
報告事項
 上記要領で実施。事例発表1では、老人保健施設を退所する見込みとなった時点からの居宅介護支援事業者とのかかわりから出発しての在宅復帰支援の取り組みと、(家族介護)(パワーリハビリ)(ADL向上)の3点をキーワードとして、ケアプランが企画され、複数の通所介護事業所との連携のもとに成果を上げた事例が報告された。
 事例発表2では、脳幹部出血後遺症等による運動失調のある50歳代男性の病院からの退院、在宅復帰に関与して、(リハビリ意欲)(家族介護)(2号被保険者)をキーワードとして、家族間の調整や生活意欲を高めるケアプランの設定と通所リハビリ等による個別プログラム設定、実行により、要介護度の改善に至った事例が報告された。
 グループワークでは、(自立支援)(ケアプラン)(連携)をキーワードとして、30のグループに分かれて課題にそった討議がなされ、その内容について数グループよりの発表がなされた。新しい試みの研修会としての盛り上がりのある研修会であった。
(研修会アンケートまとめ) 平成15年11月18日
「通所系事業所スタッフと介護支援専門員の連携」 13:30〜15:30/広島国際会議場ヒマワリ
問1 本日の研修のテーマはいかがでしたか。(回答数186人)
1 大変よかった 62人(33.3%) 2 よかった 114人(61.3%) 
3 ふつう 10人(5.4%)   4 あまりよくなかった 0人(0%)
5 よくなかった 0人(0%)    
問2 本日の研修の内容はいかがでしたか。(回答数186人)
1 大変参考になった 69人(37.1%) 2 参考になった 107人(57.5%)
3 ふつう 8人(4.3%)   4 あまり参考にならなかった 2人(1.1%)
5 全く参考にならなかった 0人(0%)    
グループワークを終えての感想
継続して、開催してほしい。
屈託のない発言ができました。
一人一人の意見が、大変参考になりました。
ケアマネージャーからの本音が聞けて、よかったと思います。
いつも電話のみで対応している事業所との方と、初めてお会いできて、いろいろお話ができてよかったです。
他の事業者からの様々な話を聞いて、納得できる部分、共感できる部分が多く、参考になりました。
他事業所との連携が、とりやすくなったように思います。
通所系事業所との連携の大切さを、改めて感じました。
情報を得るための意見交換の場として、ケアカンファレンス及び、提供業者に足を運ぶ必要性を感じました。
デイサービス、デイケアとの連携が、まだまだ不十分だと感じました。
自分の知らないことがいっぱいあり、とても勉強になりました。他の事業所のお話も聞けてよかったです。ますます、この仕事が好きになりました。
基本を省みるよい機会になりました。事業所の方々の思いを聞く事ができ、普段抱えている素朴な疑問を問う事ができました。
介護専門員として、未熟さを感じました。皆様の意見はとても参考になり、連携するための工夫を、たくさん教えて頂きました。
いろいろな意見を交換することができ、大変有意義な時間を共有できました。今後もこのような会を提供して頂けるよう、お願い致します。
ケアマネの仕事を始めてまだ日が浅いので、同地区の方と顔をあわせ、いろいろなお話ができて、よかったです。
今まで、自分の事業所以外のやり方は知らなかったが、今回いろいろな立場の方と意見が交換できて、とても参考になった。
居宅サービス計画とサービスケアプランについて、確実にやりとりする事が必要である事を、痛感しました。
ケアマネージャーが思っている事、他の通所事業者の問題点が分かり、いい勉強になりました。今日の研修を踏まえて、明日から今までできていない点などを改善していきたいです。
他事業所のやり方や考え方を聞いて、勉強になりました。皆同じように考えていて、今後この研修会を生かして、プランをたて、良い情報交換をしていきたいと思いました。
ケアマネージャーからの、通所系介護事業所への本音が聞け、また情報提供をするように感じ、大変よい研修でした。
信頼関係のもと、情報を密に交換する必要があると、今までしてきた事を更にプラスで対応したいと思いました。皆様、前向きな方ばかりで、今後も良いサービスができると思いました。
どの施設、どの部署においても、ジレンマや問題点を抱えており、共通の問題点も多く参考になりました。また、その点について解決できていない現状があることで、少し安心する面もありました。本日の研修で得たことを、今後生かしていきたいです。
他事業所と情報交換・意見交換ができる場が、現実には極めて少ないので、こういう機会があったことは良かったです。
今まで、通所介護の方と話し合う機会がもてなかったが、直接来て欲しい・介護計画書を出して欲しいなど、率直な意見が聞けてよかった。連携の大切さを学ばせて頂き、ありがたかった。
通所系事業所への訪問を心がけようと思います。ケアマネと、事業所、一つの目標に向かっていける事が、利用者の方の自立へとつながることだと思いました。
現場の方と、ケアマネの思いは同じだと感じました。ケアカンファレンスを通して、より連携をとっていきたいと思います。
話し合いができて、よかったです。人間関係がうまく築ければ、サービスもうまくいくと思います。サービス担当者会議での、顔をあわせての話し合いが一番だと思いました。
通所事業所の方の考え・希望が聞けてよかった。ケアマネとして、事業所を今までより気軽に訪問できそうである。 各事業所と連携をとって、利用者にとってより良いサービスを提供していきたい。
デイケア・デイサービスのスタッフから日頃感じていることを教えて頂き、気持ちが引きしまる思いの研修でした。 同じチームで関わるスタッフとして、これからも連携し、動いていけるよう、努めます。
通所サービスの特徴・個性を把握したうえで、利用者へ紹介することが大切と感じました。これから、情報収集・連携に努めたいと思います。
情報提供の場が必要だと感じました。FAXを有効に活用すればいいと思います。どんな細かい事でも、密に連絡をとることにより、情報を共有し、利用者の方へより良いケアができるように、計画をたてていけるようにしたいです。
他の事業所の状態や、利用者の方々へ一番するべき事は何か、悩みなど、よく分かり、どこも同じだと思いました。とにかく、ケアマネは大変であると改めて思いました(現場は時間がない、時間との戦いです)。
日頃会えない通所系事業所のスタッフの方と一緒に話ができて、非常に参考になりました。お互い悩みは同じなのに、遠慮していたような気がします。
各事業所が抱えている問題点は、ほとんど同じような事だなと、感じました。事業所・ケアマネージャー・介護スタッフが連携をとりあい、自立支援に向けていければよいと感じました。
サービス事業所との連携(実際に利用者の方々が、どのように利用しているか見学して、情報交換を行う)ことの必要性を感じました。
自立支援が当然の目標であるが、自立に向かい介護度が低くなると、不満な利用者が多い。反対に、自立と判断されるのは困るが、そう判定が出るのではと、心配されるケースがある。本当の意味で、自立に向かっていって、喜ばれるような制度になってほしいと思う。
ケアマネから、本人は嫌がっているのにデイを利用してもらうのが自立支援になるのか、という意見など、とても為になる話し合いだったと思う。本当に考えていかなければという気持ちをよりいっそう持てました。
各事業所のやり方、ケアマネの能力差、家族も含めた本音とたてまえの部分から、理想的なマネジメントの運用ができていないが、顔を見て仕事をする、この基本から少しずつではあるが、改善されていくことを望みます。
今度は、一歩踏み込んだ議題にしてほしい。
グループワークをするには、あまりに漠然とした課題で、つかみにくかったように思いました。
テーマを決めずに、フリートークにして頂ければ、しばられずに意見はもっとたくさん出たのではないかと思います。
キーワードがそれぞれ大きすぎて、どれも言いたい事、知りたい事が話せなかった。どれか1つにしぼって、話がしたかった。
自分のグループは、通所の参加者の本音が聞けなかったように思います。支援に大きな役をもつ通所とのグループワークは、有意義でした。
通所系事業所の意見を聞くことができて、大変参考になりました。グループワークは、現場の声が聞けてとても勉強になり、ネットワーク作りにも広がります。
グループがまじめな方が多かったので、全利用者に対して安心しました。
同じ地域の方でのグループワークは、それぞれの事業所の方と知り合いになれて、とても良かったと思います。いろいろな意見が聞けて、参考になりました。お互い、連絡をとり、利用者の自立支援ができると良いと思います。
通所事業所の方と、ケアマネのグループワークはとても新鮮でした。ケアマネに求めること、また共に利用者を囲んでのスタッフの一員という思いがしました。ケアカンファレンスも自分の中で開きやすい気持ちになりました。